18歳までに一生分の紫外線を浴びる? WHO公認教材が伝える、子どもへの紫外線対策の重要性
「子どものうちから紫外線対策をしなくてもよいのでは?」と思っている保護者の方は少なくありません。しかし、世界保健機関(WHO)は長年にわたり、子どもの紫外線対策を最重要課題のひとつとして位置づけてきました。
その根拠のひとつが、「人は18歳までに、一生で浴びる紫外線量の大半を浴びてしまう」という事実です。この知見は、WHOが発行した子ども向け紫外線教育教材『SUN PROTECTION:A Primary Teaching Resource』に明記されており、子どものための紫外線対策協会はこの教材をWHOの許可のもと日本語に翻訳・公開しています。
WHOの紫外線教育教材とは
WHOは、紫外線から子どもを守ることを目的とした学校向け教育パッケージ『SUN PROTECTION:A Primary Teaching Resource(紫外線対策:主要教材)』を制作・公開しました。この教材はオーストラリアの「サン・スマート(SunSmart)」キャンペーン・スクールプログラムとアメリカの「サン・ワイズ(SunWise)」スクールプログラムの実績を基にしており、科学的根拠に基づいた内容です。
教材の構成は以下のとおりです。
- 太陽光と紫外線被ばく
- 紫外線被ばくによる健康リスク
- 紫外線対策の効果
- 小学校低学年(6〜9歳)対象プログラム
- 小学校高学年(10〜12歳)対象プログラム
小学生を中心に、日常の学校生活の中で紫外線対策を習慣として身につけさせることを目的としています。
「18歳までに大半の紫外線を浴びる」の根拠
WHOのこの教材の「はじめに」には、次のような記述があります。
子供たちは大人より紫外線ダメージを受けやすく、18歳未満での日焼けは成熟してからの皮膚がんや眼のダメージ(とくに白内障)を発症する可能性を高めます。また、免疫系の機能低下を引き起こすこともわかっています。
私たちは、生涯で被ばくする紫外線量の大半を18歳までの間に浴びています。子供時代は、学校生活やキャンプ・運動など屋外活動の機会が多いからです。
つまり、子どもが屋外で過ごす時間の多さが、生涯の累積紫外線量を大きく左右するのです。成人してから注意するだけでは遅く、幼少期から小学校時代にかけての対策が生涯の健康に直結します。
翻訳と日本語公開の背景 ——2003年のシンポジウム
2003年当時、インターネットの自動翻訳技術は現在のように普及しておらず、外国語の資料を日本語で参照することは一般の方にとって容易ではありませんでした。
子どものための紫外線対策協会(運営体:株式会社ピーカブー)は、日本の子どもたちにWHOの紫外線対策のメッセージを届けることが急務であると判断し、WHOジュネーブ本部の担当者に直接許可を申請。画像使用を含む翻訳・公開の許諾を得て、本教材の日本語版をウェブサイト(shigaisen.com)で公開しました。
公開と同時に、翻訳内容をもとにシンポジウムを開催。「子どもを紫外線から守る」という視点での正しい知識の普及に取り組みました。このシンポジウムは、日本における子ども向け紫外線対策教育の先駆けともいえる取り組みです。
翻訳には、臼井秀二氏(早稲田大学政治経済学部卒・政治コミュニケーション専門)が監修し、小沢直子、平田薫、小川りえ、佐藤一枝の各氏が担当。松成紀公子(株式会社ピーカブー代表取締役)が日本語版編集に携わりました。
なぜ子どものうちから紫外線対策が必要なのか
WHOの教材が強調するのは、単なる「日焼け止めを塗る」という習慣ではありません。紫外線対策を子ども自身の「生きる力(life skill)」として身につけさせることの重要性です。
同教材では、紫外線被ばくを自衡する能力を小学校教育の早い段階で育てることが、その後の人生でより健康的なライフスタイルを保つことにつながると明記しています。
紫外線の健康リスクとしては、以下が挙げられます。
- 皮膚がんのリスク上昇(とくに成熟後の発症)
- 白内障などの眼への障害
- 免疫機能の低下
- 光老化(シワ・シミなどの早期老化)
これらはいずれも、子ども時代の過剰な紫外線被ばくが将来の健康に長く影響することを示しています。
子どものための紫外線対策協会の活動
子どものための紫外線対策協会と株式会社ピーカブーは、2003年のWHO教材翻訳・公開以来、一貫して「正しい紫外線対策の情報発信」を続けてきました。
WHOが世界の子どもたちに伝えたかった「紫外線から肌と身体を守ることの大切さ」を、日本の保護者・教育者・子どもたちに届けるために、ウェブサイト(紫外線.com)を通じて情報を提供し続けています。
紫外線対策は特別なことではありません。帽子をかぶる、長袖を着る、日陰を利用する、日焼け止めを使う——日常の小さな積み重ねが、子どもの一生の健康を守ります。
まとめ
- 人は18歳までに一生の大半の紫外線を浴びる(WHO教材より)
- 子ども時代の紫外線被ばくは皮膚がん・白内障・免疫低下のリスクを高める
- WHOは小学生向けの紫外線教育教材を作成・普及させてきた
- 子どものための紫外線対策協会は2003年にWHO許可のもと日本語翻訳を公開・シンポジウムを開催
- 紫外線対策の習慣化は、子ども自身の「生きる力」として早期から育てることが大切
子供のための紫外線対策協会は、紫外線と紫外線対策について情報を提供しています
正しい知識を持って、光老化を防ぎ健やかな毎日を!
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子供のための紫外線対策協会
株式会社ピーカブー(https://epochal.co.jp/)
松成紀公子
