日焼け(日射)による疲れについて
スポーツを観戦するお客様にもUVケアが必要!
紫外線対策の必要性は、かなり情報が発信され、認知されてきたと思います。
主には、
等が挙げられますが、「免疫力の低下」については、わたくしたちは、10年以上繰り返し情報発信してきましたが、定着が未だのようです。
1日中気持ちよく日差しを浴びたつもりでも、ものすごく疲れた記憶はありませんか?
実は、スポーツをしなくても日焼けをするだけで、体はかなり「疲れ」ます。
理由は、①紫外線による体のストレスと ②体内の水分バランスが崩れる の2点が考えられます。
1 紫外線による体のストレスとは
[免疫]
子どもやお孫さんの運動会の応援。見ているだけなのに、帰ってきてから
「なんだか疲れた・・」ということはありませんか?
それは、紫外線が細胞を傷つけ、体内に『活性酸素』を発生させるからです。
活性酸素は、外敵をやっつけるなどの大切な働きもあるのですが、増えすぎると
正常な細胞も傷つけ、体にストレスを与えて疲労感を感じるようになります。
小さなお子さんやシニア世代では、免疫力に影響が出やすいこともわかっています。長引く風邪や、ヘルペス、インフルエンザなどの感染症を未然に防ぐにも、健康の無駄遣いは避けたいですね。
紫外線はビタミンDを作るので、骨粗鬆症の予防のためにお日さまにあたることも
大切ですが、長時間無防備に浴びることはよくありません。1日の紫外線に
よるビタミンD生成のための皮膚の面積と時間は、夏で手の甲(片手)の面積に
約15分ほど。これ以上は、無駄な日焼けになるのです。
[目]
目から入る紫外線やグレア(眩しさ)も疲労の原因となります。照り返しの強い場所
では紫外線やグレアが目に多く入り、自律神経を緊張させ、疲労につながるのです。
白内障の原因のひとつとして知られる紫外線ですので、点眼で白内障治療をして
いる方はとくに、眼鏡やサングラス,帽子で目の紫外線対策を心がけてください。
≪スポーツ観戦ワンポイントUVケア≫
黒は紫外線カット効果がありますが、熱も吸収するため熱中症のリスクが心配
です。通気性の良いUVカット素材を使った製品や、綿とポリエステル混合の衣類
を使って、上手に紫外線対策をするとよいでしょう。
気持ちのよい陽気の外出は、メンタルにもとても良いですね。
抗がん剤治療中は免疫力に影響が出ます。紫外線で余計な体力を使うことのないよ
うにUVケアは大切です。帰宅後の治療が、また順調にいきますように・・
“覆う”紫外線対策は、蚊やブヨなどの害虫対策にもなります。
~熱中症予防~
強い日差しに長時間あたると、皮膚表面の温度が高くなるため、体はクールダウン
するために汗をかきます。そのため、血液中の水分が奪われて、濃縮されてしまうのです(ドロドロした血液になる)。
血液には、体の隅々に酸素を送り、老廃物を回収する役割があります。
ですが、水分が減るとスムーズに流れなくなってしまいます。その結果、
体は酸素不足になり、老廃物も排出されず、ゆっくりとですが疲れがたまって
きてしまうのです。基礎疾患や持病のある場合、脳梗塞や肺塞栓の
原因にもなります。
≪スポーツ観戦ワンポイント熱中症(脱水)対策≫
アスリートでなければ、きちんと食事がとれていれば、特にスポーツ飲料を
意識することはありません。お茶やお水での飲水を心がけましょう。
ですが、スポーツ観戦中の過剰なアルコール摂取では体内の水分バランスが
乱れ、脱水の原因ともなりますので注意が必要です。
適切に汗をかけないことが熱中症(脱水)の大きな原因のひとつです。
汗をかいた部分に風があたると、体内の熱が外に出ていきます(気化熱による熱の放散)。これが妨げられて上手に熱を放散できなかったり、汗をかきにくい環境(湿度が高い)に長時間いたりすると、熱中症(脱水)のリスクが高くなります。
これらの事を観客に促し、紫外線対策と水分補給をしっかりすること、またこの環境を
整えることが、心地よくスポーツをプレイすることも、観ることも楽しめ、
疲れ知らずで帰ることができる重要なことだと考えます。
子供のための紫外線対策協会