「子どもは肌が丈夫だから、少しくらい日に焼けても平気」——そう思っていませんか。実は医学的に見ると、子どもの肌は大人よりもずっと紫外線の影響を受けやすい状態にあります。今回は、その理由を皮膚の構造から見ていきましょう。

表皮の薄さとバリア機能の未発達
子どもの表皮(皮膚の一番外側の層)は、大人に比べて薄いことが知られています。表皮が薄いということは、紫外線が真皮まで到達しやすいということでもあります。また、皮膚のバリア機能そのものも発達段階にあり、外部刺激から肌を守る力が大人ほど強くありません。
メラニン色素による防御力の違い
紫外線を浴びると、肌はメラニン色素を作り出して細胞のDNAを守ろうとします。しかし乳幼児から学童期にかけては、この防御反応がまだ十分に働かないとされています。つまり、同じ量の紫外線を浴びても、大人より細胞へのダメージが大きくなりやすいのです。
「浴びた紫外線は消えない」という蓄積の考え方
紫外線による肌への影響は、その場で赤くなったり日焼けしたりするだけでは終わりません。細胞レベルのダメージは少しずつ蓄積し、数十年後の肌の状態(シミ・シワなどの光老化)にまで影響すると考えられています。子ども時代に浴びた紫外線は、将来の肌の「土台」に関わってくるのです。

今日からできること
紫外線対策というと難しく感じるかもしれませんが、基本は「浴びる量を減らす」工夫の積み重ねです。日陰を選ぶ、時間帯をずらす、帽子や長袖で物理的にカットするなど、できることから始めてみましょう。衣類による紫外線対策の考え方については、こちらのカテゴリページ(子ども向けUV対策の関連記事)でも詳しく紹介しています。
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松成紀公子
