Sun Protectionは、WHOの文章で紫外線対策の基本です。
子どものための紫外線対策協会(Parental Aegis Association for Children against UV Hazards=PAC)は、2005年にWHOのドクターから翻訳とこれを紫外線.comで発表することを許され、シンポジウムを開きました。以下は、翻訳したものとなります。(転載を禁じます)

はじめに


子供たちは大人より紫外線ダメージを受けやすく、18歳未満での日焼けは成年してからの皮膚がんや眼のダメージ(とくに白内障)を発症する可能性を高めます。
また、免疫系の機能低下を引き起こすこともわかっています。私たちは、生涯で被ばくする紫外線量の大半を18歳までの間に浴びています。

子供時代は、学校生活やキャンプ・運動など屋外活動の機会が多いからです。


また子供たちは、「日焼けはカッコよい、健康のしるし」という雰囲気に流されやすい傾向があります。紫外線対策教育は、そうした考え方から抜け出すことを目指しています。
教育対象は、紫外線対策を最も受け入れやすい小学生に的をしぼることが重要です。紫外線被ばくから自衛する能力(life skill)を小学校教育で身に付ければ、その後の人生で、より健康的なライフスタイルを保てるからです。


2001年10月4日、世界中から専門家たちが、イタリア・オルベエト市で開催された「子供のための紫外線対策教育に関する国際ワークショップ」(WHO 主催)に参加しました。
このワークショップでの成果が、WHO による子供のための紫外線対策教育教材パッケージの開発に結びつきました。
その内容は以下のとおりです。
・ 学校での紫外線対策の重要性
・ 紫外線対策教育の基礎的教材
・ 紫外線対策教育プログラムの評価


WHO のエバ氏を中心に作られたこの教材は、小学校教育の中に紫外線対策を組み入れる出発点を与えくれます。小学校教育では、時間や資金が十分でないことが多いため、このパッケージは教師たちが準備に手間をかけずに紫外線対策を取り入れることができるように構成されています。この教材は、オーストラリアの「サン・スマート」(SunSmart)キャンペーンスクールプログラムとアメリカの「サン・ワイズ」(SunWise)スクールプログラムの経験を基礎にしています。紫外線対策の基礎的教材の使い方この教材は、紫外線対策を小学校課程に簡単に取り
入れられるアイディアや材料を提供しています。また、紫外線被ばくや紫外線対策の基本知識とともに、様々な教科にまたがった教育方法がまとめられています。
なお、この教材は予防措置としての紫外線対策の推進を目的にしており、紫外線から生じた健康への影響に対処するためのものではありません。


この教材は2つの年齢層に対応しています。
①6~9歳の小学校低学年
②10~12歳の小学校高学年
各国の年齢層の構成を変更はもちろん可能です。教師の皆様はこのマニュアルを直ちに、実践に移すことができます。しかし、この教材は、紫外線対策教育プランを考えるための基礎的アイディアの提供を主眼にしたものと考えていただきたいと思います。

紫外線.com
子どものための紫外線対策協会
https://shigaisen.com/