紫外線のうちのA波=UV-Aとはどんな特徴の波長でしょうか?
また、人体にどのような影響があるでしょう?
UVAとは (波長:340㎚~430㎚)
特性
地上に届く3つの紫外線のうちのひとつで、地上に降り注いでいる全紫外線量の9割以上を占めます。
オゾン層や雲やガラスなどを通るため、くもりの日でも8割ほどは地上に降り注いでいますし、室内や車の運転中にもUV-Aの影響を受けます。
季節による増減はあるものの、年間を通じて平均的に降り注いでいる光線です。
UV-B、UV-Cと比べると
何が違うと言われれば、エネルギーの大きさで比べられることの多い波長です。
A波は、パワーは弱いけれどたくさん降り注いでいます。
B波、C波と威力は強くなります。
降り注ぐ量と光のエネルギーの強さ(与えるダメージの大きさ)が異なります。
人の肌への悪影響
皮膚は、ヒトの最大の臓器であり、免疫力やがいぶしげきから守るための大切なものです。
紫外線は、皮膚の真皮層まで到達し、コラーゲン, エラスチンなどのタンパク成分の繊維芽細胞を変性させることが知られています。
それによるシワやたるみなど、美容的観点での影響を指摘されることが多かったのですが、光線や人体への影響の研究が進み、最近ではアレルギー(光線過敏症)の原因や活性酸素を発生させる光線であることも明らかになってきました。
UV-Bと異なり、年間を通じて降り注いでいる光線なので、季節を問わずに紫外線対策をすることが大切です。
むき出しの臓器 眼への悪影響
「学んで実践! 太陽紫外線と上手につきあう方法」より
「波長320~360㎚のUV-Aの半分以上は角膜で、残り半分近くは水晶体で吸収され、残った1~2%の紫外線も硝子体で吸収され、網膜には達しません」
(「知って防ごう有害紫外線 太陽紫外線と上手につきあうために」より)病気について光線過敏症やUV-Bと同じように活性酸素を発生させて
DNAに「酸化的損傷」を与えることが分かってきました。
帽子+サングラスなどで目の紫外線対策もしましょう。
[参考文献]
「知って防ごう有害紫外線 太陽紫外線と上手につきあうために」
「紫外線Q&A お日さまと仲良くつき合う方法」
[参考資料]
国立研究開発法人 国立環境研究所
https://www.nies.go.jp/escience/ozone/ozone_01.html
気象庁 紫外線情報
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-55uvindex_info.html
環境省 紫外線環境保健マニュアル
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full/matsigaisen2015_full.pdf