紫外線の免疫への影響について
私たちの体は細菌やウイルスなどの外敵が体内に侵入したときに、異物を
感知すると同時に攻撃し、自分の体を守る防御機能を持っています。
これが、免疫です。
この免疫が低下すると、細菌やウイルス、がん細胞への攻撃が弱まり
病気を引き起こします。
紫外線を浴びると、皮膚の免疫反応で大切な役割を持つランゲルハンス細胞が
ダメージを受けます。
ランゲルハンス細胞は、表皮の中でネットワークを形成しており
侵入してきた化学物質や病原体、また、皮膚で発生したがん細胞を異物として
認識します。
その後、リンパ節へ流れていき、そこでリンパ球に異物であることを知らせ、
その結果その異物に対する特異的な免疫反応が起きて、異物を排除します。
ランゲルハンス細胞は、紫外線の影響を非常に受けやすく、数が著しく
減少し、また働きも異常を示します。すると皮膚の中にがん細胞が発生しても
それを取り除く免疫反応が起こらず、がん細胞はどんどん増殖してしまいます。
細菌やウイルスなどの病原体の侵入もキャッチできなくなります。
全身に紫外線を浴びると全身の免疫システムにも影響を与え、身体はスムーズに防御機能を整えられなくなります。
感染症に対する抵抗力が弱くなってしまいますので、過度な日焼けは避けましょう!!!
※知って防ごう有害紫外線 佐々木政子著 上出良一著 より