特に子供に紫外線対策が必要なわけ
私が子供の頃は、外で思いっきり遊んで日焼けで真っ黒になるのが「健康の証し」といわれていましたが、最近は状況が変わってきています。
確かに、紫外線には良いところ、悪いところがあります。
良い面で見ると、私たちの体の中でビタミンDを作るのを助ける大切な働きもあるのですが、浴びすぎは「害」ということで、紫外線を浴びることで徐々に蓄積されて起きてくる肌の変化を「光老化(ひかりろうか)」と呼んでいます。
この光老化でできるのが、いわゆる「しみ」や「しわ」です。
顔や手のように直接紫外線を浴びるケースが多い露出部の肌の老化原因の約8割は光老化にあるといわれています。
光老化は「徐々に蓄積」されていくということで、子供の頃からの紫外線対策の必要性が指摘されています。
世界保健機構(WHO)は、子供の紫外線対策の必要性を訴え続けています。
子供に紫外線対策が重要な理由として下記の5点を挙げています。
1、 子供時代は細胞分裂も激しく、成長が盛んな時期であり、
大人よりも環境に対して敏感である
2、 子供時代(18歳未満)の日焼けは後年の皮膚がんや
眼のダメージ(とくに白内障)発症のリスクを高める
3、 生涯に浴びる紫外線量の大半は18歳までに浴びる
4、 紫外線被ばくは、免疫系の機能低下を引き起こす
5、 子供たちは室外で過ごす時間が多いため、太陽光を浴びる機会が多い
(WHO Sun Protection-Primary Teaching Resource-Prefaceより<当協会翻訳>
http://www.who.int/uv/publications/en/primaryteach.pdf
→WHOが取り組む紫外線対策についての詳細は WHOのUV対策へ